事前の備え
発生時の対応
発生後の安全
ほとんどすべての家庭では、有害な物質や化学物質が含まれた製品が使用されています。これらの製品の取り扱い方法を知ることで、傷害のリスクを軽減できます。
家庭用化学物質による緊急事態への事前の備え
家庭用化学物質は、子どもの手の届くところには保管しないでください。
有害な家庭用化学物質には以下が挙げられます。
- エアゾール缶(ヘアスプレー、消臭剤を含む)
- マニキュア、除光液
- 清掃用品、家具用ポリッシュ
- 農薬
- 自動車用製品(不凍液やモーターオイルなど)
- 雑貨(電池、水銀体温計、蛍光灯など)
- 可燃性製品(灯油、家庭用暖房油、プロパンタンク、ライターオイルなど)
- 作業用品または塗装用品(シンナーやテレピン油など)
- 芝生および園芸用品(除草剤、殺虫剤など)
有害な家庭用化学物質の安全な保管
- 家庭用化学物質は、子どもの手の届くところには保管しないでください。子供のいるご家庭では、キャビネットや収納場所に鍵をかけるか、子供のいたずらによる事故防止の対策を行ってください。
- 有害物質が含まれる製品は、容器が腐食していない限りもとの容器に入れ、絶対にラベルを剥がしてはなりません。腐食した容器は再梱包して、わかりやすくラベルを付ける必要があります。
- 有害な製品は、絶対に食品容器に入れて保管しないでください。
- 有害な家庭用化学物質や廃棄物は、絶対に他の製品に混ぜないでください。塩素系漂白剤、アンモニアなど一部の薬品は、反応、発火、または爆発することがあります。
- ヘアスプレー、洗浄液、塗料、殺虫剤を直火のそばで使用しないでください
- 化学物質がこぼれた場合は、直ちに清掃してください。雑巾が含んだガスは屋外で蒸発させてから新聞紙で包み、密封したビニール袋に入れてゴミ箱に捨ててください。
- 有害物質は正しい方法で廃棄してください。
米国毒物管理センターの番号(800-222-1222)を携帯電話に保存し、ご家庭の固定電話のそばにも貼っておいてください。
家庭用化学物質による緊急事態の発生時
- 火災や爆発の危険がある場合は、すぐに外に避難してください。
- 有毒ガスを吸入しないよう、風上に立ち、住宅から離れてください。
- 以下の毒物中毒の症状が現れた場合は、適切に対応してください。
- 呼吸困難
- 目、皮膚、喉、呼吸器への刺激
- 皮膚の変色
- 頭痛や目のかすみ
- めまい、動作のぎこちなさ、協調運動の欠如
- けいれんまたは下痢
- 毒物中毒の症状がある場合、または家庭用化学物質にばく露された場合は、米国毒物管理センター(800-222-1222)にご連絡ください。
- 救急隊員や通信指令員の応急処置の指示によく従ってください。容器に記載されている応急処置のアドバイスは、最新ではないか不適切なことがあります。医療従事者の指示がない限り、口移しで何かを与えることはしないでください。
家庭用化学物質による緊急事態の発生後
汚染された可能性のある衣類は廃棄してください。化学物質によっては、完全に洗い流せない場合があります。